豆知識
2025/03/12
低光沢処理の特徴や補修方法を解説!おすすめの塗料も合わせて紹介
常識にとらわれない発想と技術で、お客様の期待を超える新しい価値を創造し、溶融亜鉛めっきを支えるベストパートナーとなることが当社の使命です。
そのためにも、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、今後も、皆様からの要望をもとに、製品の開発や改善、サービスに活かしてまいります。
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「溶融亜鉛めっきの低光沢処理ってどんな特徴があるの?」と疑問に思われている方もいらっしゃるでしょう。
低光沢処理は溶融亜鉛めっきの金属光沢を抑えて独特の風合いに変化させる、近年人気の表面処理です。
本記事では低光沢処理の特徴や補修方法についてわかりやすく解説しています。
記事の最後には補修におすすめの塗料も紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。
溶融亜鉛めっきの低光沢処理とは?
溶融亜鉛めっきの低光沢処理とは、金属表面に均一で微細な被膜を形成するりん酸亜鉛処理を施すことで、めっき特有の表面のギラつきを抑える処理方法です。
りん酸亜鉛処理は、もともと溶融亜鉛めっきの上塗り塗装時の下地処理として開発された技術ですが、処理後の落ち着いた艶消し感が注目されて、次第に意匠性を持つ表面処理として知られるようになりました。
低光沢処理の特徴
溶融亜鉛めっきの低光沢処理の特徴は以下のとおりです。
それぞれの特徴を掘り下げて確認していきましょう。
独特の風合い
低光沢処理の最大の特徴は、処理毎に異なる独特の風合いです。
鋼材の表面に化学反応を起こす化成処理の特性上、毎回まったく同じ色に仕上がることがなく、微妙に色の変化があります。
この変化が工業製品にありがちな無機質な印象を和らげ、温かみのある印象を生み出しているのです。
特に黒っぽい艶消しの色調は重厚感があり、意匠性が高いため、多くの現場で愛用されています。
景観との調和
溶融亜鉛めっきのギラついた外観は、時に金属光沢が眩しすぎて周囲との景観に馴染まない場合もありますが、低光沢処理後の落ち着いた風合いは、周囲の景観と溶け込むのが特徴です。
低光沢処理された鋼材は、歴史的な建造物の周辺や自然豊かな環境でも違和感なく溶け込みます。
りん酸亜鉛被膜による防食性の向上
溶融亜鉛めっきの低光沢処理は、鋼材の表面にりん酸亜鉛被膜を形成する処理方法です。
この被膜は外部の酸素や水分が直接金属に触れるのを防ぐため、防食性の向上につながります。
りん酸亜鉛は水や塩分を含む環境にさらされるとゆっくりと溶けだします。
多孔質構造を持っており、被膜内でイオンが拡散しやすいのが防食性を高めている要因です。
低光沢処理が活用されている事例
溶融亜鉛めっきの低光沢処理は、あらゆるところに活用されています。その1つが駅前ロータリーの鉄柱です。
通常の溶融亜鉛めっき品では太陽光に反射して眩しくなりますが、低光沢処理品であれば眩しさを抑えて景観に溶け込みます。
多くの人が集まる駅前で、密かに活用している事例だと言えるでしょう。
低光沢処理の問題点
溶融亜鉛めっきの低光沢処理は化成処理であり、毎回同じ仕上がりになりません。
この仕上がりのバラつきが個性として人気があるのですが、一方で補修時に色が合わなくなるという問題が発生します。
マンセル値N4.5で発注したとしても、ぴったりN4.5に仕上がるとは限らないため、補修スプレーで色が合わず、せっかくの意匠性が台無しになってしまいます。
また鋼材の固定に使用されるボルトやナットは低光沢処理されていないことがほとんどのため、部分的にギラついて見えることもあります。
この場合も補修時に手直しした方が良いですが、色が合わない塗料で補修した場合、余計に悪目立ちするケースもあるので注意が必要です。
低光沢処理の補修には『ジンクブラック』
溶融亜鉛めっきの低光沢処理品の補修には、日新インダストリーが開発した『ジンクブラック』がおすすめです。
低光沢処理品の補修に特化して開発された塗料であり、マンセル値N3.0〜6.0まで8種類を標準でラインナップしています。
エアゾールスプレーで、鋼材の部分補修からボルトやナットの処理まで手軽に行えるのが特徴です。
『ジンクブラック』が気になる方は以下の記事で詳しく解説してますので、ぜひご覧ください。
参考記事:『ジンクブラック』はなぜ種類が多い?めっきの低光沢処理との関係を解説
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低光沢処理の補修でお困りなら日新インダストリーまでご相談を
溶融亜鉛めっきの低光沢処理は、独特の風合いで意匠性が高いため、人気の表面処理です。
しかし、仕上がりが毎回違うことで補修が難しいという問題点もあります。
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