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溶融亜鉛めっきと塗装はどちらも同じ目的で活用される表面処理方法ですが、両者には明確な違いがあります。
本記事では溶融亜鉛めっきと塗装について違いを解説して、両者の特徴をわかりやすく比較しています。溶融亜鉛めっきと塗装の選択で悩まれている方は必見です。
溶融亜鉛めっきや塗装をする主な目的は金属製品の保護=「防食」です。
金属製品は無垢の状態で置いておくと、さびなどの腐食が起こりやすく、耐久性が低下してしまいます。
溶融亜鉛めっきや塗装の防食性能によって、金属製品は寿命が長くなっているのです。
溶融亜鉛めっきと塗装どちらも金属製品上に新たな皮膜をつけるのが共通点であり、防食機能の他にも耐摩耗性や耐候性を持たせる、美観性を高めるという目的は一致しています。
防食性能を高めるという目的は、溶融亜鉛めっきと塗装どちらも同じですが、当然ながら違いもあります。
両者の違いを2つの観点から確認していきましょう。
両者の決定的な違いは保護膜の素材が異なることです。
溶融亜鉛めっきの保護膜は金属、塗装は有機または無機の化学物質と覚えておきましょう。
溶融亜鉛めっきは金属製品を溶けた亜鉛に浸けることで処理されます。
金属製品(鉄)と亜鉛が化学反応を起こし、表面に金属間化合物層が形成される仕組みです。
一方、塗装は塗料を金属製品の表面に塗布して乾燥・硬化させます。
塗料は樹脂、顔料、溶剤などの化学物質で構成されており、乾燥によって保護膜が形成される仕組みです。
両者は保護膜に傷が入ったときにも大きな違いがあります。
溶融亜鉛めっきには「犠牲防食」という性質があり、保護膜に傷が入ったときに鉄よりも先に亜鉛が溶け出して、腐食から鉄を守るのが特徴です。
一方の塗装には溶融亜鉛めっきのような性質がないため、一度保護膜に傷がついて金属製品の表面が露出すると傷口から水分や酸素が侵入して、腐食が進行しやすくなります。
◎
(密着性が高く30~40年の耐久性有り)
〇
(5~10年程度で再塗装が必要になることが多い)
・キレイな白色光沢の外観
・再めっきは難しい
・犠牲防食機能がある
・色彩や光沢の選択肢が豊富
・再塗装しやすい
・自己修復はしない
上記は溶融亜鉛めっきと塗装の特徴を比較した表です。
耐久性に注目してみると、溶融亜鉛めっきは40年以上耐久性が保たれたというケースも多く、塗装よりも優れているといえるでしょう。
ただし、溶融亜鉛めっきを施すには大型の設備が必要であり、溶接部や細かい穴、隙間がある製品はめっきムラが起きやすいという欠点があります。
そこで活躍するのが塗装です。
塗装はガンや刷毛などで手軽に施工でき、ほぼすべての形状や大きさの製品に適用できます。
塗装であれば色彩や光沢などの選択肢が多く、美観的な要求にも対応しやすいのが特徴です。
溶融亜鉛めっきは高い耐久性を誇るため、屋外で使用される大型の鉄鋼構造物や厳しい腐食環境下で使用される製品に適している一方で、板厚の薄い鋼材への適用が難しいという制限があります。
これは高温の亜鉛めっき槽に鋼板を浸すと変形してしまう可能性が高いためです。
薄い鋼板の保護で塗装よりも高い耐食性を持たせたい場合は、亜鉛末塗料(ジンク塗料)を使うという選択肢があります。
亜鉛末塗料はその名のとおり亜鉛粉末が高濃度で含有されている塗料であり、溶融亜鉛めっきと塗装の中間的な存在です。
亜鉛末塗料は乾燥後に塗膜中に亜鉛粉末が分散した状態となり、金属的な性質も合わせ持ちます。
ただし、溶融亜鉛めっきより犠牲防食機能は劣るため、溶融亜鉛めっきの完全な代替にはなりません。
溶融亜鉛めっきは420℃以上に溶かした亜鉛の槽に金属製品を入れて処理する方法です。
亜鉛末塗料のことを「常温亜鉛めっき」と呼ぶ場合もありますが、常温で亜鉛めっきはできないので、あくまで亜鉛粉末が高濃度で含有されている塗料となります。
溶融亜鉛めっきと塗装はどちらも金属製品を保護するために活用される処理方法です。
それぞれにメリットがあるため、使用用途に合わせて適切な方法を選ぶようにしましょう。
両者の中間的な存在である亜鉛末塗料を使用すれば、より強力に金属製品を腐食から守ることが可能です。
もし亜鉛末塗料が気になるのであれば、日新インダストリーまでお気軽にお問い合わせください。
お客様のご要望をヒアリングさせていただき、最適な亜鉛末塗料を提案します。
常識にとらわれない発想と技術で、お客様の期待を超える新しい価値を創造し、溶融亜鉛めっきを支えるベストパートナーとなることが当社の使命です。そのためにも、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、今後も、皆様からの要望をもとに、製品の開発や改善、サービスに活かしてまいります。
FAX:03-3232-6953
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溶融亜鉛めっきと塗装はどちらも同じ目的で活用される表面処理方法ですが、両者には明確な違いがあります。
本記事では溶融亜鉛めっきと塗装について違いを解説して、両者の特徴をわかりやすく比較しています。溶融亜鉛めっきと塗装の選択で悩まれている方は必見です。
溶融亜鉛めっきと塗装の主な目的は「防食」
溶融亜鉛めっきや塗装をする主な目的は金属製品の保護=「防食」です。
金属製品は無垢の状態で置いておくと、さびなどの腐食が起こりやすく、耐久性が低下してしまいます。
溶融亜鉛めっきや塗装の防食性能によって、金属製品は寿命が長くなっているのです。
溶融亜鉛めっきと塗装どちらも金属製品上に新たな皮膜をつけるのが共通点であり、防食機能の他にも耐摩耗性や耐候性を持たせる、美観性を高めるという目的は一致しています。
溶融亜鉛めっきと塗装の違い
防食性能を高めるという目的は、溶融亜鉛めっきと塗装どちらも同じですが、当然ながら違いもあります。
両者の違いを2つの観点から確認していきましょう。
保護膜の素材の違い
両者の決定的な違いは保護膜の素材が異なることです。
溶融亜鉛めっきの保護膜は金属、塗装は有機または無機の化学物質と覚えておきましょう。
溶融亜鉛めっきは金属製品を溶けた亜鉛に浸けることで処理されます。
金属製品(鉄)と亜鉛が化学反応を起こし、表面に金属間化合物層が形成される仕組みです。
一方、塗装は塗料を金属製品の表面に塗布して乾燥・硬化させます。
塗料は樹脂、顔料、溶剤などの化学物質で構成されており、乾燥によって保護膜が形成される仕組みです。
保護膜に傷が入ったときの違い
両者は保護膜に傷が入ったときにも大きな違いがあります。
溶融亜鉛めっきには「犠牲防食」という性質があり、保護膜に傷が入ったときに鉄よりも先に亜鉛が溶け出して、腐食から鉄を守るのが特徴です。
一方の塗装には溶融亜鉛めっきのような性質がないため、一度保護膜に傷がついて金属製品の表面が露出すると傷口から水分や酸素が侵入して、腐食が進行しやすくなります。
溶融亜鉛めっきと塗装の比較表
◎
(密着性が高く30~40年の耐久性有り)
〇
(5~10年程度で再塗装が必要になることが多い)
・キレイな白色光沢の外観
・再めっきは難しい
・犠牲防食機能がある
・色彩や光沢の選択肢が豊富
・再塗装しやすい
・自己修復はしない
上記は溶融亜鉛めっきと塗装の特徴を比較した表です。
耐久性に注目してみると、溶融亜鉛めっきは40年以上耐久性が保たれたというケースも多く、塗装よりも優れているといえるでしょう。
ただし、溶融亜鉛めっきを施すには大型の設備が必要であり、溶接部や細かい穴、隙間がある製品はめっきムラが起きやすいという欠点があります。
そこで活躍するのが塗装です。
塗装はガンや刷毛などで手軽に施工でき、ほぼすべての形状や大きさの製品に適用できます。
塗装であれば色彩や光沢などの選択肢が多く、美観的な要求にも対応しやすいのが特徴です。
亜鉛末塗料(ジンク塗料)という選択肢
溶融亜鉛めっきは高い耐久性を誇るため、屋外で使用される大型の鉄鋼構造物や厳しい腐食環境下で使用される製品に適している一方で、板厚の薄い鋼材への適用が難しいという制限があります。
これは高温の亜鉛めっき槽に鋼板を浸すと変形してしまう可能性が高いためです。
薄い鋼板の保護で塗装よりも高い耐食性を持たせたい場合は、亜鉛末塗料(ジンク塗料)を使うという選択肢があります。
亜鉛末塗料はその名のとおり亜鉛粉末が高濃度で含有されている塗料であり、溶融亜鉛めっきと塗装の中間的な存在です。
亜鉛末塗料は乾燥後に塗膜中に亜鉛粉末が分散した状態となり、金属的な性質も合わせ持ちます。
ただし、溶融亜鉛めっきより犠牲防食機能は劣るため、溶融亜鉛めっきの完全な代替にはなりません。
溶融亜鉛めっきは420℃以上に溶かした亜鉛の槽に金属製品を入れて処理する方法です。
亜鉛末塗料のことを「常温亜鉛めっき」と呼ぶ場合もありますが、常温で亜鉛めっきはできないので、あくまで亜鉛粉末が高濃度で含有されている塗料となります。
亜鉛末塗料(ジンク塗料)は日新インダストリーにお任せください
溶融亜鉛めっきと塗装はどちらも金属製品を保護するために活用される処理方法です。
それぞれにメリットがあるため、使用用途に合わせて適切な方法を選ぶようにしましょう。
両者の中間的な存在である亜鉛末塗料を使用すれば、より強力に金属製品を腐食から守ることが可能です。
もし亜鉛末塗料が気になるのであれば、日新インダストリーまでお気軽にお問い合わせください。
お客様のご要望をヒアリングさせていただき、最適な亜鉛末塗料を提案します。