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「めっきをした鉄に白さびが出てきて除去するように言われている…。」とお困りではありませんか?
溶融亜鉛めっきは、鉄鋼製品の耐食性を高める効果的な表面処理方法として広く知られていますが、時として「白さび」と呼ばれる現象が発生することがあります。
「さび」と聞くと赤さびのように酸化して悪さをする厄介な存在だと思う人も多いでしょう。
今回のコラムでは、白さびの概要や発生原因、対処法についてわかりやすく解説すると共に、「白さびは本当に悪者なのか?」という新たな視点にも触れています。
溶融亜鉛めっきの白さびについてお悩みの方は必見です。
画像:白さびの発生例
白さびは、亜鉛めっき面に発生する白色の生成物で、白い粉状や綿毛状の物質として現れます。
溶融亜鉛めっきの白さびと混同しやすいのが、めっき表面にできる保護被膜です。
このように上記は違う物質です。
酸化した保護被膜は鉄をさびから守る効果があり、溶融亜鉛めっきの良さをあらわすものとして扱われています。
一方の白さびは見た目の問題から悪者として有名です。多くのメーカーでは、溶融亜鉛めっきを施す際に、白さび防止処理を行なっていますが、それでも白さびを完全に防ぐのは難しいといえます。
白さびが発生する主な原因は、以下のとおりです。
これらの条件が重なると、白さびの発生リスクが高まります。
特に梅雨から夏場は、高温多湿の環境になりやすいため、白さびが発生しやすい時期です。
白さびの発生を防ぐためには、温度と湿度から製品を守ることが大切です。
風通しが良く、できるだけ温度差が出ないように空調管理された室内で保管しましょう。
もし屋外でしか保管ができない場合は、製品同士を重ねずに、部分的に雨水がたまらないように工夫して置く必要があります。
ブルーシートなどで雨除けを行ない、雨が降った後はブルーシートを外して製品を乾燥させるなど、小まめな対策が必要です。
これらの予防策を適切に実施することで、白さびの発生リスクを低減できます。
◾️商品詳細┃白さびに対する最終手段「白さび除去剤」
白さびの予防策を行なっても、白さびが発生してしまうことはよくあることです。
白さびが出た場合は、以下の対処法があります。
それぞれの対処法を確認していきましょう。
まずは物理的に白さびを落とす方法です。
サンドペーパーややすりなどの研磨剤を使って、白さびの発生部分をこすっていくと、次第に白さびは落ちていきます。
ただし、物理的な処理の場合は下地が黒ずんでしまうリスクが高いのが難点です。
他のめっき面と比べて見た目が異なってしまうリスクがあります。
白さびの上からシルバーなどのメタリック系の塗料で上塗りすることで、白さびを隠す方法です。
全体に塗装することで白さびは見えなくなりますが、溶融亜鉛めっき特有のスパングルと呼ばれる風合いが消えてしまうことが難点となります。
pHが低い酸性のお酢やクエン酸を使うことで、白さびを溶かして除去する方法です。
効果的に溶融亜鉛めっきに付いた白さびを除去できますが、作業中に酸性特有の酸っぱい臭いが発生するため、快適に作業したい方にはおすすめできません。
画像:白さび除去剤の施工前後
当社では溶融亜鉛めっきの表面ほんの数μm程度を溶かして、初期の白さびを溶かす「白さび除去剤」を開発しました。この白さび除去剤は、亜鉛めっき層を傷つけることなく、安全かつ効率的に白さびを除去できます。
お酢やクエン酸のように、悪臭の発生もありません。
水溶性で毒物や劇物に該当しない環境にも配慮した製品設計となっており、様々な現場で使用されています。
「白さび」という名称が付いていますが、赤さびのように鉄を腐食させる存在ではなく、むしろ鉄の腐食を遅らせる良性の存在です。
白さびの生成過程は、銅に生じる緑青(ろくしょう)と非常に似ています。
緑青は、古くから美しい色彩として珍重され、芸術作品にも用いられてきました。
アメリカの自由の女神を想像するとわかりやすいでしょう。
白さびも同様に、亜鉛の自然な酸化過程の結果です。
白さびの存在は、亜鉛めっきが正常に機能していることの証でもあります。
亜鉛は犠牲防食作用により鉄を保護しますが、その過程で亜鉛自体が腐食し、白さびとなって現れるのです。
白さびは溶融亜鉛めっきの耐食性に影響しないため、基本的には除去する必要はありません。
構造物の美観を重視するなど見た目にこだわる場合のみ除去が必要だと覚えておきましょう。
本コラムで解説してきたとおり、白さびは発生原因を知って適切な対処を行なうことで、発生リスクを低減できます。
白さびは見た目が問題視されることが多いですが、溶融亜鉛めっきの耐食性を下げるものではなく、自然な経年変化として受け入れる視点も重要です。
白さびは悪者ではないという新たな視点を持つことで、不要な処理を行なわなくて済むでしょう。
どうしても美しさの観点から白さびの除去が必要な場合は、当社の白さび除去剤を活用してみてください。
素地を傷つけずに効率的に白さびを除去できます。白さび除去剤が気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
常識にとらわれない発想と技術で、お客様の期待を超える新しい価値を創造し、溶融亜鉛めっきを支えるベストパートナーとなることが当社の使命です。そのためにも、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、今後も、皆様からの要望をもとに、製品の開発や改善、サービスに活かしてまいります。
FAX:03-3232-6953
CONTACTお問い合わせ
「めっきをした鉄に白さびが出てきて除去するように言われている…。」とお困りではありませんか?
溶融亜鉛めっきは、鉄鋼製品の耐食性を高める効果的な表面処理方法として広く知られていますが、時として「白さび」と呼ばれる現象が発生することがあります。
「さび」と聞くと赤さびのように酸化して悪さをする厄介な存在だと思う人も多いでしょう。
今回のコラムでは、白さびの概要や発生原因、対処法についてわかりやすく解説すると共に、「白さびは本当に悪者なのか?」という新たな視点にも触れています。
溶融亜鉛めっきの白さびについてお悩みの方は必見です。
白さびとは何か?
画像:白さびの発生例
白さびは、亜鉛めっき面に発生する白色の生成物で、白い粉状や綿毛状の物質として現れます。
溶融亜鉛めっきの白さびと混同しやすいのが、めっき表面にできる保護被膜です。
このように上記は違う物質です。
酸化した保護被膜は鉄をさびから守る効果があり、溶融亜鉛めっきの良さをあらわすものとして扱われています。
一方の白さびは見た目の問題から悪者として有名です。多くのメーカーでは、溶融亜鉛めっきを施す際に、白さび防止処理を行なっていますが、それでも白さびを完全に防ぐのは難しいといえます。
白さびの発生原因
白さびが発生する主な原因は、以下のとおりです。
これらの条件が重なると、白さびの発生リスクが高まります。
特に梅雨から夏場は、高温多湿の環境になりやすいため、白さびが発生しやすい時期です。
白さびの発生を防ぐ方法
白さびの発生を防ぐためには、温度と湿度から製品を守ることが大切です。
風通しが良く、できるだけ温度差が出ないように空調管理された室内で保管しましょう。
もし屋外でしか保管ができない場合は、製品同士を重ねずに、部分的に雨水がたまらないように工夫して置く必要があります。
ブルーシートなどで雨除けを行ない、雨が降った後はブルーシートを外して製品を乾燥させるなど、小まめな対策が必要です。
これらの予防策を適切に実施することで、白さびの発生リスクを低減できます。
◾️商品詳細┃白さびに対する最終手段「白さび除去剤」
白さびの発生原因
白さびの予防策を行なっても、白さびが発生してしまうことはよくあることです。
白さびが出た場合は、以下の対処法があります。
それぞれの対処法を確認していきましょう。
サンドペーパーなどの研磨剤でこする
まずは物理的に白さびを落とす方法です。
サンドペーパーややすりなどの研磨剤を使って、白さびの発生部分をこすっていくと、次第に白さびは落ちていきます。
ただし、物理的な処理の場合は下地が黒ずんでしまうリスクが高いのが難点です。
他のめっき面と比べて見た目が異なってしまうリスクがあります。
メタリック系の塗料で上塗りする
白さびの上からシルバーなどのメタリック系の塗料で上塗りすることで、白さびを隠す方法です。
全体に塗装することで白さびは見えなくなりますが、溶融亜鉛めっき特有のスパングルと呼ばれる風合いが消えてしまうことが難点となります。
お酢やクエン酸を使う
pHが低い酸性のお酢やクエン酸を使うことで、白さびを溶かして除去する方法です。
効果的に溶融亜鉛めっきに付いた白さびを除去できますが、作業中に酸性特有の酸っぱい臭いが発生するため、快適に作業したい方にはおすすめできません。
白さび除去剤を使う
画像:白さび除去剤の施工前後
当社では溶融亜鉛めっきの表面ほんの数μm程度を溶かして、初期の白さびを溶かす「白さび除去剤」を開発しました。この白さび除去剤は、亜鉛めっき層を傷つけることなく、安全かつ効率的に白さびを除去できます。
お酢やクエン酸のように、悪臭の発生もありません。
水溶性で毒物や劇物に該当しない環境にも配慮した製品設計となっており、様々な現場で使用されています。
新たな視点:白さびは本当に悪者か?
「白さび」という名称が付いていますが、赤さびのように鉄を腐食させる存在ではなく、むしろ鉄の腐食を遅らせる良性の存在です。
白さびの生成過程は、銅に生じる緑青(ろくしょう)と非常に似ています。
緑青は、古くから美しい色彩として珍重され、芸術作品にも用いられてきました。
アメリカの自由の女神を想像するとわかりやすいでしょう。
白さびも同様に、亜鉛の自然な酸化過程の結果です。
白さびの存在は、亜鉛めっきが正常に機能していることの証でもあります。
亜鉛は犠牲防食作用により鉄を保護しますが、その過程で亜鉛自体が腐食し、白さびとなって現れるのです。
白さびは溶融亜鉛めっきの耐食性に影響しないため、基本的には除去する必要はありません。
構造物の美観を重視するなど見た目にこだわる場合のみ除去が必要だと覚えておきましょう。
白さび除去剤は最終手段
本コラムで解説してきたとおり、白さびは発生原因を知って適切な対処を行なうことで、発生リスクを低減できます。
白さびは見た目が問題視されることが多いですが、溶融亜鉛めっきの耐食性を下げるものではなく、自然な経年変化として受け入れる視点も重要です。
白さびは悪者ではないという新たな視点を持つことで、不要な処理を行なわなくて済むでしょう。
どうしても美しさの観点から白さびの除去が必要な場合は、当社の白さび除去剤を活用してみてください。
素地を傷つけずに効率的に白さびを除去できます。白さび除去剤が気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
◾️商品詳細┃白さびに対する最終手段「白さび除去剤」