■おすすめの使用箇所 高耐食めっき鋼板の補修に! 本製品は高耐食めっき向けに通常の亜鉛粉末塗料にアルミニウム、マグネシウムを加えております。 「マザックス®」の環境対応型塗料として「マザックス®ネオ」を、2024年2月5日に発売いたしました。JIS系合金めっき(JIS H 8643、JIS G 3323)に対応するべく、膜厚50μmという薄膜でも従来のジンク塗料の推奨厚膜80μmと同等の優れた防錆力を有しています。溶融亜鉛アルミニウム合金めっきは通常の高耐食めっきより暗い傾向にあり、その色調に合わせているのが『マザックス®ネオ』です。
こんにちは、日新インダストリーの製品技術開発部です!
今回のテーマは「当社製品を屋外暴露させた時の色調変化」です。
塗料で色調の変化、、、?
よく街中で見かける電柱やポール、屋外階段など、溶融亜鉛めっきが使用された構造物は数多くございます。
これらの構造物の設置初期はギラギラに輝いております。ですが、ギラギラ!な電柱ってあまり見かけたことがないと思いませんか?
というのも、溶融亜鉛めっきは屋外で暴露(雨風にさらされること)をされると鋼材表面の亜鉛が酸化被膜を形成します。この酸化被膜により光沢が失われ、「ギラギラ!」がよくみるグレーの慣れ親しんだ色に変色します。これがギラギラ!な鋼管を見かけない理由になります。そのため使用する補修塗料が同様に変色しないと「ギラギラ!」から「グレー色」へ変化する間のどちらかで補修部分が目立ってしまいます。
あの鋼材、補修してる、、ってすぐにわかってしまうと見た目としてもよろしくありませんよね、、。
そこで、補修塗料を購入する際の目安として当社の補修剤の色調がどの程度変化するかを屋内・屋外にて比較しました。
◉暴露比較の条件
【暴露条件】
・当社(東京都新宿区)にて屋外暴露
・下地:正方形の溶融亜鉛めっき鋼板
・塗装方法:エアゾールスプレーを使用し、鋼板の左下に塗布。
・暴露方法:2枚のめっき鋼板に塗布し、1枚は室内保管、1枚は屋外暴露。
(写真左側 暴露前:5年間室内にて保管 写真右側 5年暴露後:屋外にて暴露)
※一部、新発売製品は暴露期間が変わります。
【測定方法】
・色差計を使用し、N値を測定しております。
※計測器での値となり、参考値としてお考え下さい。
色調はN9.5に近づくほど白色方向に、N1.5に近づくほど黒色方向になります。
◉各製品の暴露比較
※N値…無彩色の明暗度の指標(日塗工の明度区分)
■暴露変化の様子
マザックス®はほぼ同等の色味を示しており、若干暗くなっております。
マザックス®とマザックス®ネオを比較すると初期の段階でマザック®ネオが若干暗い色調になっております。
※マザックス®ネオは2024年2月発売品で、暴露試験中のため後ほど掲載します。
■おすすめの使用箇所
高耐食めっき鋼板の補修に!
本製品は高耐食めっき向けに通常の亜鉛粉末塗料にアルミニウム、マグネシウムを加えております。
「マザックス®」の環境対応型塗料として「マザックス®ネオ」を、2024年2月5日に発売いたしました。JIS系合金めっき(JIS H 8643、JIS G 3323)に対応するべく、膜厚50μmという薄膜でも従来のジンク塗料の推奨厚膜80μmと同等の優れた防錆力を有しています。溶融亜鉛アルミニウム合金めっきは通常の高耐食めっきより暗い傾向にあり、その色調に合わせているのが『マザックス®ネオ』です。
※N値…無彩色の明暗度の指標(日塗工の明度区分)
■暴露変化の様子
・ジンクZ96は乾燥塗膜中の亜鉛含有率が96%で濃いグレー色(約N5.6)を示します。
色調の変化は生じにくいです。
・スーパージンクは乾燥塗膜中の亜鉛含有率が92%で亜鉛球形と亜鉛フレークを混合しております。
輝度の高い亜鉛フレークを使用しているため、塗装時はシルバーグレー色(約N7.2)を示します。
スーパージンクも大きな変色は示しておりません。
■おすすめの使用箇所
長期防錆を想定している箇所の補修に!
両製品ともに高濃度亜鉛末塗料(亜鉛含有率が90%以上)ですので、優れた密着性、上塗り適応性で下塗り防錆塗料としてもご活用いただけます。
より強い防錆力を求めるなら「ジンクZ96」、経年後の溶融亜鉛めっきに色調を合わせつつ、防錆力を担保したい場合は「スーパージンク」をおすすめします。
※N値…無彩色の明暗度の指標(日塗工の明度区分)
■暴露変化の様子
ラスタージンクは光輝性のアルミニウムを配合することによりジンクリッチペイントには表現しにくい明度の高い塗料(約N8.0)となっております。
リペアジンクはスーパージンクを改良し、亜鉛にアルミニウムを加え、より明るいシルバー色(約N7.5)に仕上げております。
5年暴露後もシルバー色を維持するため、経年劣化後でも暗い色にしたくない箇所に使っていただくとよいかと思われます。
■おすすめの使用箇所
シルバー仕上げの防錆塗料!
新設時のダクトや屋外階段などやガルバリウム鋼板などに!
両製品ともにシルバー仕上げの防錆塗料です。
新設時の溶融亜鉛めっき鋼板のような明るいシルバー色を経年後にもある程度維持したいときは「ラスタージンク」を!
よりコストパフォーマンスを重視したシルバー防錆塗料をお求めの場合は「リペアジンク」をお選びください!
※N値…無彩色の明暗度の指標(日塗工の明度区分)
■暴露変化の様子
「ジンクプラスネオS」(約N7.0)はスーパージンクの環境対応型です。経年劣化と共に溶融亜鉛めっきの色調に近づき、あまり目立たなくなります。
「ジンクプラスネオA」(約N7.5)はリペアジンクの環境対応型です。経年劣化後もシルバー色を維持したいときはジンクプラスネオAをお勧めします。
※ジンクプラスネオSの5年暴露後の塗板は「ジンクプラスS」のものです。
色調に変化はございません。
※ジンクプラスネオAは2023年10月発売のため、暴露期間は1年です。
■おすすめの使用箇所
スーパージンク、リペアジンクの労働基準監督署の対策として!
本製品はともに「PRTR法」「特化則」「有規則」をクリアした環境配慮型塗料です。
亜鉛末塗料使ってるけど、労基にはいられちゃって、、、、使えないんだよね。という声にお応えするのが「ジンクプラスネオシリーズ」。環境対応型への移行として、スーパージンクをご使用中の方は「ジンクプラスネオS」リペアジンクをご使用中の方は「ジンクプラスネオA」をご検討ください。
※N値…無彩色の明暗度の指標(日塗工の明度区分)
■暴露前と暴露後の変化...
「ジンクプラスネオL」(約N8.0)はラスタージンクの環境対応型です。
経年劣化後も明るいシルバー色を維持したいときはジンクプラスネオLをお勧めします。
※ジンクプラスネオLの5年暴露後の塗板は「ジンクプラスL」のものです。色調に変化はございません。
■おすすめの使用箇所
ラスタージンクの労働基準監督署の対策として!
上記と同じく「ジンクプラスネオシリーズ」の「ジンクプラスネオL」は「PRTR法」「特化則」「有機則」をクリアした環境対応型塗料です。
ラスタージンクをご使用中の方は環境対応型への移行として、「ジンクプラスネオL」をご検討ください。
当社はお客様の様々なニーズに応えられるように溶融亜鉛めっき用の補修剤を数多くラインナップしております。
亜鉛めっき補修塗料(ジンクリッチペイント)、化粧塗料、変性エポキシ樹脂塗料(変性エポNEXT、アクアシールド)
亜鉛がなぜ防錆能力を発揮するかは下記コラムからご覧ください!
★なぜ亜鉛なの?? ☚亜鉛について(コラム)
★亜鉛含有率と防錆 ☚亜鉛含有量と防錆について(コラム)
ぜひご使用・ご検討のほどよろしくお願いいたします!