法律関係
2023/07/20
SDSの見方を教えて~化管法(PRTR法)・クリエイトシンプル~
常識にとらわれない発想と技術で、お客様の期待を超える新しい価値を創造し、溶融亜鉛めっきを支えるベストパートナーとなることが当社の使命です。
そのためにも、お客様とのコミュニケーションを大切にしながら、今後も、皆様からの要望をもとに、製品の開発や改善、サービスに活かしてまいります。
FAX:03-3232-6953
24時間受付
こんにちは!
製品技術開発部のFです!
製品開発のお仕事で一番大事な仕事がSDSの作成業務!
お客様からの質問で、多い疑問に回答したいと思います。
MSDSとSDSの違いは~??
化管法(PRTR法)の該当物質は~??
クリエイトシンプルのハザードレベルは??
と聞かれることが多いので、ぜひここで学んでいきましょう!
1.SDSとは??
Safty Data Seatの略で、日本語で安全データシートといいます!
SDSという表記はかなり浸透してきているかと思いますが…
以前はMSDSという表記でした。その違いは!?
■MSDSとSDSの違い・・・
平成23年度までSDSはMSDSという名称でした。
(Material Safery Data Sheet)
⇓
平成23年度からはSDSに変更されております。
国際整合性を保つ観点からGHSに沿ったSDSに統一しました。
■GHSとは・・・
(Globally Harmonized System of Classification and Labelling of Chemicals)
世界で共通な化学品の危険性及び伝達の基準を整備した内容になります。
製造元が化学物質の危険有害性情報を記載した文書であり、GHSに基づいて作成しております。
当社のSDSは下記URLから確認、取得が可能です。
▶当社製品のSDSはこちら
2.SDSのどこをみれば分かるの??
各疑問にお答えします!
当社のジンクシンナーNを参考にご説明していきます!
▶ジンクシンナーN_SDS
2-1.化管法(PRTR法)の届け出用に対象物質の確認をしたい!
見る箇所はズバリ!!
15章を見てください!!
当社のSDSはPRTR法に該当する溶剤関係は15章に記載されております。
※他社様だと3章に記載されている場合もございます。
⇑当社SDSはこんな感じで記載されております。
対象物質の含有量を実際に計算すると....
例)ジンクシンナーN 1L
トルエン 1000㎖ × 4.0% = 40㎖ ⇒×比重0.867 = 34.68g
エチルベンゼン 1000㎖ × 58% = 580㎖ ⇒×比重0.867 = 502.86g
キシレン 1000㎖ × 38% = 380㎖ ⇒×比重0.867 = 329.46g
合計⇒867gになります。
2-2.当社製品のクリエイトシンプルの確認は?
見る場所はズバリ!!
2章を見てください!!
当社のSDSは2章に記載されております!
■クリエイトシンプルとは・・・
化学物質のGHS区分情報と取扱状況(取扱量、換気状況、着火源の有無など)を踏まえてリスクレベルを推定する方法を採用しています。取扱物質そのものが潜在的に有している危険性をユーザーが「知ること」、「気づくこと」を目的としています。
業界の薬品に対する管理方法が徐々に変わってきていますね…。
2-3.当社製品の消火方法、消火剤の確認は?
見る場所はズバリ!!
5章を見てください!!
適切な消火剤、使ってはならない消火剤は5章をご覧ください。
2-4.当社製品の廃棄方法の確認は?
見る場所はズバリ!!
13章を見てください!!
当社製品の廃棄処理方法は、13章に記載しております。
当社製品は有害危険物のため廃棄処分方法は各地方自治体の処分方法も併せてご確認ください。
2-5.当社製品の国内、国際への輸送方法の確認は?
見る場所はズバリ!!
14章を見てください!!
当社製品の輸送方法でお困りの場合、14章に記載しております。
国外輸送に関しましては、当社にご相談ください。
☎03-3209-2181
(営業時間:土日祝日を除く9:00~17:00)
3.SDSの各章に記載されていること
・SDSは合計16章に分けて記載されております。
・製品内に含有する物質の中で、健康被害等恐れがある成分について各区分ごとに記載しております。
・GHSラベルの記載もありますので、簡易的に危険性の確認をすることができます。
※厚生労働省のHPより参照
▶化学物質:GHSのシンボルと名称
▶GHSとは 危険有害性、区分、シンボル、注意喚起語、危険有害性情報早見表
製品内に含有されている成分名、CAS番号、含有量(%)、安衛法、化管法に該当する物質が記載しております。
吸引した場合、皮膚に付着した場合、目に入った場合、飲み込んだ場合の応急処置方法が記載しております。
消火方法、消火剤について記載しております。
人体に関する注意事項、環境に対する注意事項、封じ込め方法について記載しております。
反応性、避けるべき条件について記載しております。
2章に記載されている健康被害の程度が詳細に記載しております。
2章に記載されている環境被害の程度が詳細に記載しております。
廃棄の処理方法が記載しております。
国内、国外輸送の時に注意すべきことが記載しております。
・製品の各種法令に関係することが記載しております。
・特化則、有規則、化管法、消防法等が記載しております。
※特化則、有規則についてはこちらをご覧ください。
▶『環境対応 有機則と特化則』コラム
すべての解読までは難しいSDSですが、製品の必要情報はすべて記載しております!
製品情報はまるでまるはだか!
SDSを制すものが、次世代を制す。
目指せSDSマスター!
▶当社製品のSDSはこちらから
▶当社製品の一覧は
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